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ふれあい広場

東京ふれあい医療生協 ふれあい訪問看護ステーションの公式ブログです。

ステーション内の出来事などなど、面白おかしく紹介します。


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手が語る人生
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    ランナーAです。

    看とりが近いお父さんの休日訪問に行きました。

    はじめましての私。
    休日訪問に、少々緊張ぎみ。
    そんな私を優しく包んでくれるような優しい奥さまに
    見守られ、穏やかなお顔でお父さんは休まれていました。

    バイタルを測る。今日は、呼吸も落ち着いている。
    『痰が絡んでいるのが辛そうで・・・。』と、奥さま。
    スクィージングをする。
    少しずつ痰が上がってきては飲みこむ。
    繰り返して、痰の音は消えた。

    お父さんの手は、骨が太くがっちりしていた。
    私:『しっかりした手をしていますね。お仕事は何をされていたんですか?』
    お父さん:『職人です。』
    奥さま:『違うでしょう〜。タクシーの運転手なんです。定年まで働きました。』
    私:『凄いですね〜!地球を何周もする位、運転されたんですね。』
    お父さん:・・・(笑)

    自分を職人と語るお父さん。
    運転という仕事に、どれだけ魂を込めていたのか伝わってくる。
    お客さんを不快にさせないよう、アクセル、ブレーキを匠に操る。
    カーナビのない時代。時間があれば地図を開いて、なるべく
    お客さんの負担が少なく、最短、最速で目的地に着くためにと
    勉強していたに違いない。

    その夜。呼吸がおかしいと電話があり訪問した。
    お父さんは、穏やかな表情で、思い出したころに呼吸をする。
    奥さまは、隣で、涙ぐみながら、『楽になれるんですね。』
    お父さんにそっくりの娘さんが傍らにいた。
    私:『お父さんに似ている女の子は、幸せになれるって言いますね。』
    娘さん:『そうですね!幸せになれます・・・!』大粒の涙を流す。
    息子さんが来る直前に息を引き取った。

    皆で、体を拭く。
    みごとなハンドルさばきをしてきた手を丁寧に洗う。
    アクセル・ブレーキの踏みこみを微妙に調整してきた。
    沢山働いた足を洗う。
    野球が大好きだったお父さんらしい、スポーツウェアに身を包んだ。

    昼間、ほんの少し会話できたこと。
    私は、家族にとって聞きたい話を
    引き出せてはいなかったかもしれない。
    でも、お父さんの仕事に対する姿勢は、ただならぬものがあったこと。
    長い年月を家族のために、お客さんのために、捧げてきたこと。
    そこを感じてもらえて、お父さんは、凄い人だったということを
    心に持ちつづけて、これからの人生の励ましになってくれたらと願う。

    | ランナーA | 21:19 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
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      | - | 21:19 | - | - | - | - |
      mixiつぶやきに取り込んだら、 ”イイネ!”もらいました。
      | 紅い空 | 2015/05/31 7:20 PM |










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